チーム「Link∞UP」は日本と北米の‘愉快で有益な’「マウンテンライフ」情報を日本と英語圏において共有をすること。 その生活を‘一生懸命楽しんでいる人達’のコネクション強化を図ることを目的に活動しています。 日本や北米でのマウンテンライフについて情報の欲しい方や私達に興味のある方はお気軽にご連絡下さい。

2016年9月26日月曜日

Vol.39 北海道の秋色

こんにちは。今週は星野が担当します。
北海道は秋になりました。日中も涼しくなり、紅葉も日に日に進み、家の周りには、稲を刈った後の、もみ殻を燃やす匂いが漂い始めました。あ~秋だな~。腹減ったな~。なんて思いながら、冬が来る前のひと時を楽しんでいます。

ところで今回は、秋の紅葉の風景を少し紹介したいと思います。
日本で1番早いと言わる大雪山の紅葉は、9月中旬から9月下旬に見ごろを迎えます。針葉樹の緑とナナカマド、カエデなどの落葉、広葉樹の朱色や黄色が幾重にも重り、秋の山を錦に彩ります。今年の北海道は紅葉が例年よりも遅いと言われていて、9月21日時点で6割から7割だそうです。でも、、十分に綺麗です!






夏、大雪山に咲き乱れるチングルマも、綿毛になり、葉が紅葉し、見事な景色第2弾を作り上げます。
実は食べれるが、美味くはないナナカマド。
ウラシマツツジは赤いカーペットを作ります。
秋晴れの中でのハイキングは、何処まででも歩いて行けそうです。
紅葉で有名な銀泉台の登山口から、3時間位で登れる赤岳の頂上。
雄大な景色の中で、お茶でも飲みながらゆっくりするのも、1つの休日の過ごし方です。

そしてクライミングも、春に続き、2回目のベストシーズンになりました。自分の限界をプッシュ出来る貴重な季節です。まもなくやって来る冬、その前に、色がある世界を満喫しておきましょう!!


今回も旅での1枚を紹介したいと思います。
アメリカのザイオン国立公園です。黄葉の季節、赤い岩と黄色い葉の組み合わせが、とても綺麗でした。ハイキングコースも沢山あり、狭いゴルジュの中を歩いて行く、沢登りの様な事も出来ます。クライミングも楽しめる場所です。

2016年9月13日火曜日

Vol.37 山と子育てについて③

ある高名な完全燃焼系山スキーヤーは最近の日記でこう書いていた。

自分には四人の子供がいたが育児に参加した記憶はあまり無くてほとんどかみさんまかせであった。今時そんな事は絶対許されないらしい。(中略)赤ん坊と山を天秤にかけるとどうしても後者に軍配が上がってしまう。体力が無くなっても孫守りは出来るが山はそうはいかない。行くしかない。
 

さすがはレジェンドである。

昨今は確かに核家族化が進み、各世帯では子育てを担う人材が不足している(直近の国勢調査では1世帯当たり人員は 2.38 人と減り続けている)。また「子育ては母親が行うもの」というような家父長制的考えは過去のものとなり、多種多様なフェミニズムが生まれ、男子の多くは環境に適応し、草食化した。一方で労働時間は減少傾向にあり?、職場以外で過ごす時間は長くなりつつある。

そんな中、男子が家事や子育てを分担するべきでない、という主張に説得力はない。
とはいえ、それにより「山か子育てか」という問いに答えが出ることもない。
そもそもそんな二択は存在しないのだ。


つまりるところ、人生の「主」は誰であるか、ということではないだろうか。
自らの判断で選択し、自らの人生を自らの責任で全うするのだ!

「子育てや仕事が忙しいから、山に行けない」のではない。

「仕事や子育ての方が山よりも重要だから、山には行かない」

もしくは

「両立する管理能力がないから、山に行けない」のだ。

主体的に人生を送るのである。
家の主が誰であるかはさておき、人生の主は、恋人じゃない、親でも(妻でも子でも)ない!

ねぇ、そうでしょ?


で、かくいう私の8月は子育てや引越しでとても忙しく、山には一度も行けませんでした。ガッデム!

その間、私はローンを組み、東京の端にマンションを購入した。

そう、昨年まで車に住み、ろくに働いていなかった私がマンションを購入したのだ。。。フレッド・ベッキーが隣にいたら、このブレまくりの人生をなんと評するだろうか。しかし、人生に後戻りはない。あとはサブプライムローンにならないよう、樽がちびちびとウィスキーを吸うように、数十年かけて少しずつ返済していくのみ。行くしかない。

ところでなぜ唐突にこんな大きな決断をしたかというと、やはり子供である。最近の住宅ローンには団体信用生命保険なるものがあり、債務者(この場合私)が死亡したとき等に債務が免除されるのだ。つまり、万が一のことがあっても、妻子にはとりあえず住む家が残るのである。妻はまだ自分で働いたり、再婚したりして生きる道はあるだろうが、子供は無防備だ。

※引っ越しで行き場を失ったフィンガーボード

危険な遊びを続ける以上、冬までに最低限の準備をしておく必要があると思っていた。
書類の作成、保険への加入、炎天下の引越し。つらく長い準備だったが、これで冬の活動に向けて一歩進むことができた。あとは、いかにして自由な週末を作れるかである。

スキーシーズンまであと2ヵ月と少し、地道な準備が続く。