チーム「Link∞UP」は日本と北米の‘愉快で有益な’「マウンテンライフ」情報を日本と英語圏において共有をすること。 その生活を‘一生懸命楽しんでいる人達’のコネクション強化を図ることを目的に活動しています。 日本や北米でのマウンテンライフについて情報の欲しい方や私達に興味のある方はお気軽にご連絡下さい。

2017年1月31日火曜日

Vol.57 CCCって何の略?

皆さま明けましておめでとうございます。山田トシです。早いものでもう1月も終わりですね。
今年もバタバタと時間が過ぎていくことになると思いますが、飛躍の年にしたいと密かに思っております。
今年もどうぞお付き合い宜しくお願い致します。

 さてさて今回のテーマは「ロッキーのクライミングジムについて」です。
今やクライマーにとってジムは本当に欠かせない場所ですよね。誰しもホームジムを持っているのではないでしょうか?実は私カルガリーにある「CCC」という一昨年夏にオープンしたばかりのクライミングジムでルートセッターとして働き始めました。日本でも愛知県にある某クライミングジムで大学生の時に働いておりましたので、ロッキーのクライミングジム事情と合わせて日本とカナダのジムの違いについてスタッフ目線で書いていきたいと思います。
 
100万人都市のカルガリーには現在4件のクライミングジムがあります。その内の3件は「Calgary Climbing Center」が所有する「Hanger」店、「Chinook」店そして「Strong hold」店になります。要するに独占企業ということですね。日本のクライミングジム戦国時代に比べると平和な感じです。今日本全国で何件のジムがあるんでしょうか?カルガリには4件ですが、アルバータ州全体だと州都エドモントン、バンフ、キャンモアにもクライミングジムが存在します。
  ロッキー(カナダ全体?)では冬寒すぎて外でボルダリングやロッククライミングができないので冬がクライミングジムのハイシーズンになります。クライミングウォール以外にもキャンパスボードやダンベル、ストレッチポールなどあらゆるトレーニング道具が揃っています。
 上からボルダ―エリアを見下ろすとこんな感じです。「Hanger」店はかなりゆったりとした作りになっています。しかし、カナダの東にあるケベック州やオンタリオ州はこれの倍くらい大きいジムが普通だそうです。今のジムの流行はフロントとクライミングスペースの仕切りがなくオープンな空間のジムだそうですよ。
cccはどの店舗もリード、ボルダ―共にありどちらも楽しめます。ボルダリングジムが主流な日本と違いカナダはどちらもできるところがほとんどです。cccでは課題は色によって分けられているためとても登りやすいし、セットもしやすいです。日本のジムのように壁一面をホールドで敷き詰めテープで課題を作るスタイルと異なります。 また、課題の作り方に関しても日本とカナダでは大きく違います(勿論ジムによって差はあると思いますが)。

 私の経験から特徴を比較すると、 
○日本…
・シットスタート(座った状態でスタート)が多い。
・狭く、テクニカルなムーブ(バランシ―)が多い。
(足が悪いとも言う )
・ジムのコンセプトとしてお客さんを強くして上げたいそのための課題作りというイメージ 。
○カナダ…
・シットスタートはほぼ皆無
・狭いムーブはあまりなく基本的にダイナミックなコンペチックな課題が好まれる。
・お客さんを強くさせるよりも楽しんでもらうことを優先する。
ルートセッターとしての仕事はただ課題を作るだけではなく取り外したホールドを洗うこともします。そのためのシャワー室があります。日本ではホールドに溜まったチョークは定期的に掃除機で吸っていました。シャワーで汚れを落とすとフリクションが蘇ります。新しい課題を落とすのはルートが出来たてのがいいですね、絶対。私は週に3日働いていてボルダリングのセットを週に1回、リードのセットを週に二回しています。お客さんは毎週新しい課題を触れます。
ロッキーのクライミングジムは登るスペースと同じようにランニングマシーンやウェイトトレーニングなどの設備も完備しており、総合的なトレーニング施設として利用されています。クライミングと合わせて筋トレに通っている人もいます。
「Hanger」店の目玉。その名もクライミングパークです。
わんぱくなキッズ達はここでテーマパーク的な感覚でクライミングを楽しむことができます。キッズ達のバースデーパーティーも毎週のように開かれています。友達とみんなでクライミングをした後は親達が持ち込んだバースデーケーキでお祝いです。カナダのクライミングジムではこのようなキッズを対象にしたイベントが貴重な収入源にもなっていると同時にここでクライミングを始めたキッズが将来はユース選手に育っていくきっかけにもなっています。
キッズの講習会も毎週開かれていて専任のコーチがストレッチからクライミングの技術まで総合的なレッスンをCCC全店で行っています。オリンピック種目になったクライミングは今後ますます盛り上がっていくと思います。
  休みの日は外で勿論クライミングすね。もしロッキーに来ることがあれば店に遊びに来てください。
未だに知り合い以外の日本人クライマー見たことがありません、少し寂しいっす。(そりゃそうか。笑)お店のリンク貼っておくので興味がある方は覗いて見てください!

○HangerCCCCC

では最後に、CCC何の略だか分かりましたか??
正解された方は次回兼岩氏のブログを絶対に読まなきゃいけない権利をプレゼントです。(いらね~笑)
以上、トシでした。ではまた。

2017年1月24日火曜日

Vol.56 Heel Free

こんにちは、ゆうきです。Vol.56ではHeel Freeということで踵が自由なスキーについて紹介します。
さて、ここ富山にも待望の冬将軍がやってきて街中にも雪が積もっています。
踵が自由なスキーを持ってスキー場にお邪魔したことを書いてみようと思います。今回はテレマークスキーとクロスカントリーを持って行きました。クロスカントリースキーはバンフにいた時にLinkUpメンバーのChiharu君に借りて遊んで以来になりますね。
私が持っているヒールフリーな道具たち、テレマークスキーはブーツの先端が長くなっていてこれをビンディングに差し込んでケーブルで固定するタイプのものを使っています。最近は別の機構のものも市販されていて選択の幅が広がっています。
クロスカントリーは完全に初心者ですがスケーティングとクラシカルと道具が違う中で、私が持っているのはクラシカルのSNSというタイプです。

さあ、もっさり雪が積もったある1日を楽しんだ記録です。
私が住んでいる富山県、富山市にはいくつかスキー場がありますが今回お邪魔したのは立山山麓スキー場、あわすの、らいちょうバレー、極楽坂という3つのスキー場が並んでいます。
中でも私が愛するのはホームゲレンデでもある"あわすのスキー場"です。後ほど紹介します。

今回は共通券を手に入れたので上部で繋がっている、らいちょうバレー&極楽坂からスタートしました。膝上まで雪が積もっていて富山では珍しくドライパウダーでオーバーヘッドなコンディションでした。


スキー場内も除雪作業に追われています。週末は子供連れや若者で賑わうゲレンデも平日ということで空いていて県内の小学生のスキー学習の団体が多くいました。
ゲレンデ内の非圧雪エリアにはボーダーやスキーヤーが声をあげて雪を楽しんでいます。
私はテレマークスキーを履いて早速ゲレンデトップから極楽坂エリアを回して体を温めました、と言っても冷え込みが厳しくなかなか温まりませんでした...

体が動き始めたあたりから非圧雪コースを攻めます、傾斜が緩いと腰まで埋まるパウパウの日でした。


埋まっても踵が自由なスキーは歩きやすので深雪の中でもアルペンスキーやスノーボードに比べると機動力があります。
午前中は踏まれていないエリアを求めて、らいちょう&極楽坂エリアを流しましたが場所によってはオーバーヘッドでパウダーを楽しめました。

昼食をとってから、あわすのエリアへ。



ここはリフトが立山山麓スキー場の1番奥にあってリフトが2本しかないローカル感Maxのスキー場です。このさらに奥には立山アルペンルートのケーブルカーがある立山駅があります。
自然を利用したハーフパイプのような地形など立体的な斜面があります、富山へお越しの際はご案内しますので言ってくださいね。午後でもまだまだ踏まれていない箇所が残っていてかなり楽しめました。


膝に疲労感で出てきたのでテレマークを終了してクロスカントリースキーに乗り換え。


ここにはクロスカントリースキーのコースがあります。カナダぶりで要領がわからない中で圧雪されたコースをウロウロしてみました。テレマークスキーよりもブーツが柔らかくさらに自由度が高く何度かクラッシュしながら歩き回りました。
心地良い疲労感とともに日が暮れていきます。

踵が自由っていいな、ゆうきでした。