チーム「Link∞UP」は日本と北米の‘愉快で有益な’「マウンテンライフ」情報を日本と英語圏において共有をすること。 その生活を‘一生懸命楽しんでいる人達’のコネクション強化を図ることを目的に活動しています。 日本や北米でのマウンテンライフについて情報の欲しい方や私達に興味のある方はお気軽にご連絡下さい。

2017年6月27日火曜日

Vol.78 リンクアップな休日 

ハートクリークトレイルをハイキングしてクライミングに向かいます
  どうも〜。山田トシです。ロッキーにも25℃を超える日がやってきてようやく夏が始まった感が出てきました。6月初めのヤムナスカのスタッフトレーニングとファーストエイドの再更新も無事に終え、ハイキングガイドの仕事も始まりました。キャンモアとカルガリーを行ったり来たりの忙しい夏に今年もなりそうです。
 今回のブログは久しぶりにリンクアップのメンバーとその仲間達と共に過ごした休日にフォーカスを当ててみようと思います。


今日は「Bayon」エリアでハードルートをセッション。茶々を入れながらワイワイ登りました。
キャンモア周辺にはマルチピッチができる山もフリークライミングのエリアもたくさんあります。真夏の時期は日が当たらない北面の壁や今日のような木陰のエリアが最高です。日が当たらなければ真夏でも一枚上着を羽織るくらい涼しいです。
登ってる時間よりもロープにぶら下がってる方が長い図
一日中登っては落ちての繰り返し。
昼過ぎまで貸切状態
  ロッキーの岩場ではルート待ちという状況はほとんどありません。それだけエリアとルートが多い証拠ですね。
最後の一手で落ちてしまうのは慣れっこです
 北米は上裸率高し。風を肌で感じながらのクライミングが好きなんで僕も上裸派です。
カスケードポンドでのキャンプ風景。背景のマウントランドルが美しい
クライミングを夕方までみっちり楽しんだ後はフリーキャンプサイトでのBBQで決まりでしょ。今の時期夜10時半くらいまで明るいので仕事終わりに外岩行ったりアウトドアができるのはカナダならではですね。今回はバンフからすぐ側のカスケードポンドに初めて来てみました。カップルで日焼けを楽しんだり、「サップ」と呼ばれる立ち漕ぎボード?をしてたりカナディアン達は思い思いに短い夏を堪能してました。ちなみにカナダでは外でお酒を飲むことは禁止されていますのでご注意を!!
最近キャンモアにやってきたA0(エージロー)
  自称ファイヤーマスターのA0が盛大にジャパニーズファイヤーを焚きつけてくれました。ワーホリに切り替えてキャンモアのレストランでグリルマスターとして働き始める日もそう遠くはなさそうです。※国立公園内での焚き火はファイヤーピットがあるところでしかできません。
T家特製の春雨サラダ
うますぎて写真撮る前に無くなりました。。。
グリルマスターのボブが焼肉担当

こちらもうますぎて速攻無くなりました。。。。
忘れてならぬスモークウインナー
  北米はBBQでハンバーガーやホットドッグが定番メニュー。
人生をかけてアウトドアを楽しむ面々
アウトドアを通じて色んな人達と同じ時間を共有できるのは本当に幸せなことですね。自分がカナダにいるのもクライミングやアウトドアをするのもリンクアップをやっているのもこういう時間を作りたいからなんですねきっと。やる気のある若者(そんなに年齢変わらんけど)もたくさんやって来てくれていいモチベーションも貰えそうです。
 夏の時期ロッキーにはほとんどクライマーはやって来ませんが、ハードスポーツあり、アルパインクライミングあり、氷河登山ありとあらゆることが楽しめるので是非夏も訪れて見てください。それでは皆様 Have a good summer!!


2017年6月21日水曜日

Vol.77 6月の日常 富山編


農業を中心として、日々慌ただしく過ぎていく6月の日常を綴ってみます。

将来、百姓として独り立ちするために学んでいるブドウ栽培、その中でも忙しいのはとくに6月なのです。人気のブドウに必須の処理、種無しにするための処理をしたり薬を散布したり、甘く大粒のブドウに仕上げるためにブドウの粒を調整する。甘く美しいブドウの形にするための作業がこの6月に集中します、植物の成長は自然の流れにともなっているので待ってくれない。自然を遊び場にする我々にとっては当たり前のことですが、日々実感します。

合間を縫って学生時代に入り浸っていた部室にあるクライミングウォールで体を動かしたり、かわいい後輩たちとカヌーに乗ったりと外遊びを楽しむにはとても気持ちのいい月です。

まだ富山は梅雨入りしておらず水不足気味ですが先週から鮎釣りが解禁となり河原には釣竿を片手に楽しむ大勢の方が全国から集まっています。カヌーイストしてはやりにくいですが、川を愛するもの同士で共存していけるように挨拶は心がけています。


今年の6月は気温が低めに推移しており水温は上がりつつあるものの、まだまだ冷たいです。
そんな中、カヌー2回目の大学生の練習に同行させてもらい水を楽しむ。
この日は、基本の漕ぎと今後必須になる技術ロール(エスキモーロール)を練習、ロールは習得に時間を要しますが船がひっくり返った時に起き上がる技術なので川下りに行くには必要なことです。これができないとひっくり返るたびに船から脱出して水を抜いて、などなど辛い思いをすることになります。


家庭菜園の方も元気に育っています、ミニトマトは実がつきました。トマト、なす、など夏野菜の収穫が楽しみです。


果樹王国である山梨へ遠征に行ってきました。栽培講習会へ参加するためです。
上から多数ぶら下がっているのは一番人気のシャインマスカット、どんどん大きくなっています。
高台からの甲府盆地の眺めは素晴らしいです、でも気温は32度で真夏を感じました。

夏に向かってフルスロットル、ワクワクする季節です。

2017年6月14日水曜日

Vol.76 パート君の1年の過ごし方-カナダ編

どうも、ボブです。

11月から始まったウぃンターシーズンも終わり、ロックシーズンが始まりました。
ワディントンから飛び、キャンモアに移動してきて丁度一年。最初の半年はフルタイムクライマーとして登り、昨年11月からはパートタイムで働きつつ登っています。
6月になるとワーホリでキャンモアを訪れる方がちらほら見えます。
パートタイムで働きつつ登るってどんな?って疑問の方がいたので
今回のテーマは”パート君の1年ってどんなの?”です。(パクリ!)

昨年の6月~10月 フルタイム無職
昨年のこの時期はただの無職。車で生活し、微妙な食事で食いつなぎ生活していました。働く予定も無いのに貯金がどんどん減りグランドフォールするんじゃないかと、毎月クレジットの請求と銀行の残高をチェックしながらひやひやしていました。

10月 帰国
ワディントンでの登山後そのままカナダに滞在しており、お世話になった方々に報告出来ていなかったたので一度日本へ帰りました。数か月間必要な物だけで生活していると日本に帰った際、不要な物がたくさんあったことに気付き、たくさんの物を売り飛ばしました。勢いで日本で所有していた車も売って貯金もチャージ。

11月~5月 パートタイム
11月からワーホリに切り替えたのでトシの紹介もありすぐにキャンモアのレストランGrizzly pawのキッチンで働き始めました。勤務は週3~4日、時間は4pm~12pm(酷い時は2pm)で、働きつつ時間があれば登る、滑る。生活でした。

飯もビールも美味しく無いけどなぜか賑わうGrizzly paw

 時給は$14/h+チップ$2-3/hでトータル$16-$17で、勤務時はご飯も食べれますが毎回$6食事代が引かれます。月収は$1500程。冬の間は家を借りていたので毎月$600の家賃を支払い残るのは$900程。普通に生活する分には問題無かったです。

 ちなみに、勤務中たくさん作っているレギュラーメニューは飽きるので、職場内の食材を集め、作って食べていました。最近は毎回ビーフステーキを食べてます。
下手に下味の付いて無い、純粋なビーフは美味しいです。笑
なにより、良質なプロテイン!

6月~ ほぼフルタイム
 温かくなってきた今は家を飛び出し、車を寝床とし、働き、登る。という生活を始めました。さらに、2つレストランを掛け持つことでトータル週5日(時間は同じ)働くことにし、仕事までの時間+休日は登っています。トータル週5日とはいえ、どちらもパートタイムなので休みはほぼ希望通りに取れます。

こんなに働く理由は今冬もこっちで遊びたいな~ってことで、
ビザ的に働けなくなる前に稼いでおく作戦でいます。
やり残しを取りこぼさないように。

キャンモアのレジェンドクライマー忠さん。
5年掛けのプロジェクト(Endless summer 5.13d)がついに完結。
最近日本から来たクライミング界の瑛太こと、A0(えいじろー)。
乾燥肌でチョーク要らずとのこと。チートだ!

追伸、最近の家

キッチンを少しリフォームしました。

最近知り合った友人の家。
職業は絵描きなので外観も素敵です。

以上、ボブでした。






2017年6月5日月曜日

Vol75. ガイドの1年の過ごし方-カナダ編

アロハ~
前回の自分の担当の番にサボってしまったのでここで挽回、3週で2回目の登場となる秋山が今回のブログを担当します。

テーマは”ガイドの1年ってどんなの?”です。
日本のサラリーマンであれば月-金仕事、ゴールデンウィークやお盆が休み、土日も休み、学校の先生であれば生徒と一緒、夏休みや冬休みは週5で出勤ってな感じでイメージが付きやすいかと思いますが、ではガイドっていう仕事、しかもカナダではどんな感じで1年を過ごしているのでしょうか?

この1年の過ごし方はガイドの資格によっても変わります。私の場合は夏はハイキング/バックパッキング、冬はスキーガイドをしております。これがアルパインガイドだととか、夏の資格しかない人とかは全く別の流れになりますので、あしからず。

ということで秋山の1年の過ごし方

冬シーズン
11月 サンシャインビレッジでのスキーパトロール
→ 05-06シーズンからスキーパトロールをしていますが、現在はパートタイム要員です。
シーズン頭のスタッフトレーニング、コースセットアップを手伝います。サンシャインは北米でも一番最初に開くスキー場ですので、10月末から仕事はあります。
 動画: パトロールの研修風景

12月 各会社のシーズン頭の研修 + ロッジステイでのガイディング
→ 雪が十分山に溜まるこの頃は、各会社のスタッフ研修があります。最近は参加するのはチャッタークリークのみ。昔はいろんな会社で働いていたので、3社分のトレーニングに参加したこともありました。

12月中旬からは、キャットスキーでのガイディングか、日本から来たお客さんをヘリで入るスキーロッジにご案内なんかもしています。最近は年末年始はお客さんとロッジで過ごすことが多いですね。

動画: チャッターでの研修風景
動画: 日本のお客様とのバックカントリーロッジでの年越し

1月 カナダ人を連れて日本でのバックカントリーガイド
→ 以前のブログでも書きましたが、日本の雪は全世界から注目を集めております。カナダでガイドをしていると、日本に行きたい人にたくさん出会いますので、グループを集めて日本でガイドするわけですね。

動画: 日本の旭岳の様子

2月-3月 チャッタークリークでのキャットスキーガイディング
→ これがメインの仕事なので、2週間入って1週間休み。こんなスケジュールで2ヶ月過ごします。14日間連続で滑るのでぶっちゃけ疲れます。

動画: チャッターでのガイディングの様子

4月 氷河スキー縦走のガイディング
→ 標高が高い氷河帯でのバックカントリーは寒さが緩み、日照時間が大幅に伸びた4月がプライムタイム。日本からのお客様がいらっしゃることが多いので、4月は縦走月間!

ガイディングの様子はこちらから
ボウヨーホートラバース

5月 サンシャインビレッジでのスキーパトロール業務
→ 標高2700-2100mに位置するサンシャインビレッジではシーズンが長いっす。フルで7ヶ月。といことでガイディングが終わってもまだスキー場は空いているので、スキー場に戻って仕事をします。これが6月末まで。

6月 バケーション!
→ 6月をこちらではショルダーシーズン(肩のシーズン)と言います。スキーはできないけどハイキングには雪が多すぎる、ってことでお客様もあまり来ないので、この時期に一気にリフレッシュタイムです。
個人的には、昔はこのシーズンに自分の山行に行ったり、かみさんと二人でバックパッキングなんて行っていましたが、子供ができてからは山でないビーチ(ハワイやメキシコなど)に出かけて、ダラダラします。

ぶっちゃっけ、頭と体をフルで活用する冬が終わると、精神ともに疲れるんですよね。なんでリラックス。

えっ今年はどこに行くのかって? 今の今、ハワイでくつろいでおりまーす! アロハ~www

6月下旬にはハイキングシーズンが始まります。

動画: バーケーションの様子

夏シーズン
7-9月 ハイキング/バックパッキングガイディング
→ ロッキーの夏はマジで短いっす。この3ヶ月で集中して働かなくてはいけないので、通常7月は20連勤以上が普通ですね。

ハイキングシーズンも大好きな季節の一つ


10月 少しハイキング + バケーション
→ 1週目でロッキーのハイキングは終了し、通常日本での営業周りをしています。子供がいなかった時代は、かみさんと二人でカナダ以外の場所によく旅行をしていました。

こんな感じでスライドショーして営業しています

上記11月に戻る

冬も夏もシーズン中は結構連チャンで働きます。今年の例で言えば、1月13日に2週間のガイディングを終え夜帰宅、1月14日に日本へ、1月16日からガイディング、3週間ガイディングしたあと、2月13日にカナダから日本へ、2月15日から2週間のキャットスキーガイディング。とか、夏だと7月は休みが1日しかないとか、そんな感じで働けるときに働くしかないのが、我々の業界の定め。それが辛いと思う人はガイドに向いていないですし、ガイドにもなれないでしょうね。皆こんなもんか、それ以上に忙しいです。肉体的なタフさはそもそもみんなある程度はあると思いますが、それ以上に精神的にタフなのがガイドさんでしょうね。

その代わり、6月と10月はガッツリ休むことができます。3週間の休みとかはザラです。私の場合は自分で会社やっているので、会計業務とかホームページテコ入れとか、営業活動とかがあるので、実際にはそこまでは休めないのですが、ガイディングをしない期間も結構あるわけです。

ガイドの仕事は山の中にいることができて、楽しいことが多いので素晴らしい職業です。しかも休みもまとまってとれるので、自分の山行に当てたり、家族サービスをしたり。まとめて働くことが、体力的、精神的に可能な人であれば、ガイドを目指すのもいいかも?ですね。

ということで、これがカナダでの冬、夏資格を持っている人間の1年でした。
日本のガイドさんはどんな1年を過ごしているでしょうか? 興味ありますね。